導入
こんにちは。
ふと、そういえば前々からつけるつけると言ってたゲームのアイコンをつけてなかったなあと思い、DXライブラリを暫くぶりに書いていたのですが、こちら公式情報には「VisualC++ 2005 Express Edition ~ Visual Studio Express 2013 for Windows Desktop の場合」しか書いていない。
自分の環境はVS2015だったので、.exe
のアイコンを変えるだけならこのやり方でいけたものの、SetWindowIconID
関数を使ったタスクバーやウインドウの左上端に表示されるアイコンの変更はうまくいきませんでした(このページにあるようにresource.h
が自動生成されなかった)。
調べたらすぐ出てきたものの備忘録として残しておくと、簡単に言うとさっきのSetWindowIconID関数のページにある「Borland C++ の場合」と同じ方法でいけました。
全体の流れ
つまり全体としては以下の手順で進めると.exe
のアイコンとウィンドウタスクバーやウインドウの左上端に表示されるアイコンの書き換え出来ることとなります。
アイコンの準備
1. 縦横32ドット、256色(8ビット)のアイコンファイル(拡張子.ico
)を作成する。(『アイコン用ユーティリティ』等でWEB検索するとアイコンを作成するためのソフトが色々見つかるらしいです。GIMPでも書き出せたので僕はGIMPを使いました)
2. そのアイコンファイルをVisualStudioのプロジェクトファイル(拡張子.sln
)が あるフォルダに保存する。
テキストファイルの準備
3. 同様にプロジェクトファイルがあるフォルダに任意の名前をつけたテキストファイルを作成する。
4. そのファイルをメモ帳等のテキストエディタで開き、中身に次のように入力して保存して下さい。
ここに任意の自然数(アイコンID) ICON "ここにアイコンファイルのファイル名"
例えば
333 ICON "icon.ico"
といった感じ。*1
5. 保存したファイルの拡張子がおそらく.txt
になっていると思うが、それを.rc
に変更する。
VSに追加
6. プロジェクトを VisualStudioで開き、プロジェクト』→『既存項目の追加』で、追加ファイル選択ダイアログを表示して、作成した拡張子が.rc
のファイルをプロジェクトに追加します。
7. 次にビルドした時には作成される実行可能ファイルのアイコンがオリジナルのアイコンになるのでそれを確認する。
SetWindowIconID関数を使う
8. SetWindowIconID()
関数をゲームの初期化部分に書き、引数に.rc
ファイルで指定したアイコンIDを渡してやる。さっきの例なら、
SetWindowIconID(333);
と書く。