って皆さん知ってます?僕はついこの間まで知らなかったんですが、所謂通話アプリです。どうもゲームをしながら通話することを想定して作られたソフトらしいのですが、これがなかなかいいので僕が分かる範囲で紹介したいと思います。僕が分かる範囲で、というのは聞いた話+使ってみた感想という意味です。正確な情報はググったほうが出てくると思うので、話半分で読んでもらえたらと思います。
伝わらないのを恐れず言いますと、SkypeとSlackを足して2で割ったような、そんな感じのソフトウェアになっています。フリーソフトなのですが、なかなかにスタイリッシュなデザインで見た目も悪くありません。手っ取り早くメリットについて話すのも良いのですが、その前にこのDiscordの取っているシステムがどんな感じなのかを軽く説明しておきたいと思います。
サーバー
DiscordではDMと呼ばれる直接フレンド登録したユーザーと通話やチャットをする方法の他に、サーバーを立ててそこで通話やチャットをするという方法があります。このサーバーとは他の通話ソフト等に言うチャットルームや通話グループといった様な括りよりも少し大きい概念で、そのサーバーの中にテキストチャンネルと呼ばれるチャットルームと、ボイスチャンネルという通話グループが内包されています(このチャンネルという呼び方はまさにSlackっぽいですね)。ユーザーの1人がこのサーバーを作成し、そこに他の人を呼ぶことでみんなでそのサーバー内でチャットや通話ができるようになるわけです。そして面白いのが、サーバーの中にはテキストチャンネル若しくはボイスチャンネルを複数作ることも出来るという所です。 例えば、ポケモンをする人を呼ぶためのサーバーを作り、
- ストーリーについて話し合うテキストチャンネル
- 攻略法について教え合うテキストチャンネル
- 対戦相手を探すテキストチャンネル
- その他雑談するテキストチャンネル
と別々にテキストチャンネルを作って、自分が必要なテキストチャンネルについてのみ読んだり、雑談で重要な情報が埋もれたりするのを防ぐことなんかが出来ます。チャンネル毎のミュートも出来るそうなのでネタバレを防ぐために特定のチャンネルについてはミュートにしておく、なんてことも出来るかもしれませんね ボイスチャンネルについても同じようなことが可能で、例えば多人数プレイのFPSをするとして、
などとすることで、チームが分かれてしまってもそれぞれのプレイヤーが自らのボイスチャンネルに入ることで互いの情報が筒抜けになることがなく、かつ同じチームの別の分隊の指示と自分の分隊の指示とが混同することがなくなります。また、ボイスチャンネル間の移動は非常に簡単なので、ちょっとした用事の際には少し別のボイスチャンネルに移ることも可能です。
さて、ではサーバーの話を具体的にするのはこれくらいにして、少し使ってみて思った良い点悪い点について列挙してみようかと思います。
良い点
- 上記サーバーとチャンネルの機能が使いやすい
- ソフトを落とさなくてもブラウザ上でも一応使える
- Skypeに比べて軽いらしい(友人談)
- 複数通話時の音声について、その通話相手毎に音量が設定出来る。その為音量の調整が楽。
- Skypeと違い、グループ通話のマスターが通話を終了することによってグループ通話自体が終了する、ということがない。あくまで通話はサーバー上にあって、その上で通話しているので。サーバー作成者は権限があるだけで通話をやめたらボイスチャンネルが閉じられたりはしない
- デフォルトで話していない時は相手に音が聞こえない設定になっていて、雑音が入りにくい
- 使い始めるのが非常に簡単。自分で決めたIDの他何も必要ない。メールアドレスやパスワードまでも最初は不要。
- Skypeにはない、スピーカーのミュート機能が付いている。
- TwitchやSteamとの連携が出来る
- ゲームプレイ中の仕様を想定しているため、ゲーム関係の色んなサービスに意外と対応している
- サーバー設定により、一定時間話さなかったユーザーをボイスチャンネルから退出させたりといった様々なことが出来る
- 「s/置換前/置換後」等のコマンドが使用可能
- Skypeと違い、画像等のファイルをチャットに上げても上げた本人がいないとダウンロードできない、若しくは時間が経ったらダウンロードできないということがない
- botなどのカスタマイズが可能
- ユーザごとに権限を付与して管理が可能
- たとえば、管理者とそれ以外、ではなく管理者・テキストチャンネル権利所持者・ボイスチャンネル権利所持者・一般使用者、といった感じで権限を付与できる
- テキストチャンネルにそのチャンネルの説明を書いておける
- 重要な発言についてはピン止め機能がある
- チャンネルをまとめて「グループ」を作る機能がある
- 例えば同じサークルの人が集まったサークルで、真面目なサークル運営のことを話し合うチャンネルとみんなでゲームを遊ぶチャンネルがあったときは、ゲームを遊ぶチャンネル類を「game」と言うチャンネルを作ってまとめておける
悪い点
Skypeと違い、画面の共有機能は無い- DMでであれば、複数人でも画面共有が出来るようになりました。
- 通話を切る時は受話器を下ろすようなアイコンをクリックするが、通話に参加するときは参加するボイスチャンネルの名前をクリックするしか方法がなく、わかりにくい
- Skypeと違い通話終了時にその旨や通話時間等が出ない
- これは出来るソフトのほうが少ないが、特定のサーバーから別のサーバーへ招待する時に、リスト形式で選択して決定をすると選択したユーザーが招待される、の様な機能がない。ユーザーの多数が同じ別のサーバーを作る際に面倒。
- ユーザーが同じチャンネルに招待コードを貼ればいいだけ。ただし、特定の誰かは呼びたくないと言った場合はこれは使えない。
- フレンドの登録にDiscordタグと#以下の番号(要は左下にある自分のID的なものと番号の両方)を入れないといけないのだが、説明が書いてはあるものの簡素で初めてだとわかりにくい
- サーバーへの招待の方法が参加するためのURLを教えてそこから参加してもらうしか無い。そのためSkypeの様な強制追加は出来ない
- 寧ろ強制追加をする必要はなさそう(過去ログも見えるので)
上記URLの有効時間が15分間だけ- URLの有効時間は無効に出来ました
こんな感じです。要確認とあるものについては話を聞いただけなのでよくわからないところです。参考情報までに載せておきましたが、分かり次第更新するつもりです。
まとめ
今日初めて入れてみて数時間友人達とゲームをしながら使ってみたのですが、変な挙動をすることもなく快適に通話をすることが出来ました。操作も割りと直感的に使えたので好感触でした。
加えて、新しくDiscordを使う時に必要な情報が使いたいユーザーIDだけ、というのが印象的でした。ユーザーIDのみで仮登録できて、通話等も出来るのですが、続けて使いたい場合(?)にはメールアドレスとパスワードを登録することで本登録となります。このシステム、少し試してみたいだけでもいちいち幾つか情報を登録してやらないといけないサービスが多い中、非常にいいものだと思います。このシステムがもっと一般化されたら、新しいソフトウェアを試す事に対するハードルが下がってユーザーは嬉しく、最終的にはソフトウェア業界的も試してもらえて嬉しいという関係になれるのかな、と思ったりしました。
そんなこんなで、最近Skype重いなあ…なんて思っている人には特にオススメです。導入も非常に簡単なのがDiscordのいいところだと思うので是非試してみてはどうでしょうか。