miro FORMERLY REALTIMEBOARD というサービス
miroというサービス
とても可能性あるし機能あるし完成度高いにもかかわらず、日本では(少なくとも僕の周りでは)あまり知られていなかったので紹介します。
名称はmiro。最初はRealtimeboardが正式名称かと思ってたんですが、どうもmiroがサービス名みたいですね(ほんと?)。
簡単にどんなサービスか説明すると、ホワイトボードや掲示板といったものをクラウド化してリアルタイムに共有できるサービスです。
ユーザーはアカウントを作成してチームと呼ばれるものに所属します。チーム内では複数のボードを持つことができます。このボードがホワイトボードや掲示板に当たるものです。ユーザーはそのボードに対して編集等を行います。
具体的にどんな感じなのでしょうか。一つずつ見ていきましょう。
登録が楽
Googleアカウント等で登録できるので、アカウントを持っていれば非常に簡単に登録を済ませることが出来ます。
無料でも使える
ボードの数等が増えてくると有料プランに入らないと不自由ですが、基本的に無料でも十分使用可能です。チームでの運用を考える前に試してみたいのであれば気軽に試すことが出来ます。
料金体系
以下要約です。(翻訳が怪しいので自分で見てください。変更されている可能性があるので最終的には自分で確認してください)
無料版 | チーム版 | コンサルタント版 | ビジネス版 | 企業版 |
---|---|---|---|---|
無料 | 年間契約なら1人当たり月額8ドル | 年間契約なら1人当たり月額12ドル。 | 年間契約なら1人当たり月額16ドル | 直接交渉して値段決定 |
無料 | 月間契約なら1人当たり月額10ドル。 | 月間契約なら1人当たり月額15ドル | 直接交渉して値段決定 |
プランごとの機能制限等
以下、簡単な機能です(プランが変更されている場合があるので(ry)
https://miro.com/app/board/o9J_kxRcA9g=/?moveToWidget=3074457346726646785
概要 | 無料版 | チーム版 | コンサルタント版 | ビジネス版 | 企業版 | 教育版 |
---|---|---|---|---|---|---|
ボードの数 | ∞(ただし編集可能なのは最新の3つ) | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ |
非公開ボード | 不可 | 可 | 可 | 可 | 可 | 可 |
チームメンバーの最少人数 | 1 | 5 | 1 | 20 | 50 | 1 |
pdfやcsvへのエクスポート | 基礎機能のみ | 発展機能も可 | 発展機能も可 | 発展機能も可 | 発展機能も可 | 発展機能も可 |
最大編集者数 | ∞ | チームのサイズ | Day Passによって無限になる | Day Passによって無限になる | Day Passによって無限になる | 30人まで |
公開ボードの閲覧可能なゲスト数 | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ |
公開ボードのコメント可能なゲスト数 | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ |
カスタムテンプレート | 不可 | 可 | 可 | 可 | 可 | 可 |
ビデオチャット | 不可 | 可 | 可 | 可 | 可 | 不可 |
投票 | 不可 | 可 | 可 | 可 | 可 | 不可 |
タイマー | 不可 | 可 | 可 | 可 | 可 | 不可 |
プロジェクト | 不可 | 可 | 可 | 可 | 可 | 可 |
手動ボードバックアップ | 不可 | 可 | 可 | 可 | 可 | 可 |
線が引ける
お絵描きできます。どうも少し補正がかかるようなので本気のお絵描きには向かないですが、文字を書いたり矢印を書いてみたり出来てそれをリアルタイムに共有できます。
スマートドローイングという、書いた形から何かしらのオブジェクトに変換する機能もあります。
相手のカーソル位置がわかる
相手がどこにカーソルを合わせているのかが名前付きで分かります。通話をしていれば「ここがさ~」といった感じで現実でやるような指差しをしながらの会話が可能です。
表示をオフにすることもできます。
画像や動画が貼れる
ドラッグアンドドロップで画像や動画が貼れます。リンクをコピペしても貼れます。再生自体は他人と同期されませんが、ボードに埋め込まれる形で見ることが出来ます。
付箋やテキストボックスや図形等をおける
付箋等のオブジェクトを置くことができます。
移動させられる
ボードに配置された全てのものは後から自由に移動させることができます。
整列させられる
何かを移動させようとするとガイド(Power Point等であるような隣の画像と位置を合わせたりするような機能)が働いていい感じの位置に動かしやすくなっています。
これによって、簡単に画像やアイコン等を整列させられます。
操作が簡単
Shift+D&Dで矩形選択、Alt+D&Dでカメラの移動、Mでミニマップ、Ctrl+Zで戻る、Ctrl+Cでコピー、Ctrl+Dで複製、Ctrl+Lで複製、PgUp/PgDownで前面もしくは背面に移動etc...
かなりわかりやすい操作感で作業ができます。また、Ctrl+Zは自分の操作のみが戻ったりと細かいところでUXが優れています。
マルチプラットフォーム対応
これが強い。現状
に向けたAppがあるため、複数種類のプラットフォーム間でも同じボードを共有できます。
iPadのアプリについてはApple Pencilに対応しているので快適に作業が可能です。
また、一つのアカウントで複数の端末からボードに入ることもできるので、ペンでしたい作業とキーボードでしたい作業がある場合などスムーズに切り替えができます。
連携先が多い
- Jira
- Trello
- Sketch
- Google Drive
- OneDrive
- DropBox
- Adobe CC
など、色んなサービスと連携できる模様。プランによって制限があったり連携の内容も勿論違うので要確認のこと。
フレーム
ボード上の一部を切り取って1枚の画像のように扱えるフレームという機能があります。フレームを複数用意しておくとボード上の複数の個所をフレーム一覧として纏めて見ることもできます。
プレゼンテーション
作成されたフレームはプレゼンテーションモードで順に送って表示することが出来ます。雑多としたアイデアボードから簡単にプレゼンテーションを作成することが出来そうです。
チャット
実はチャット機能もあります。ここに文字ベースのやりとりは残しておくといいかもしれません。
チャットにおけるリンク
ボード内のオブジェクトを右クリックしてリンクを取得し、それをチャット欄に貼ると、そのオブジェクトがある位置に自動でカメラがフォーカスします。自分が何について話しているのか相手に伝えるのも楽になります。
全体のマップ
ボードの全体はMキーを押すことでミニマップとして表示できます。
コメント
何かに対するコメントは折りたたまれるコメントオブジェクトとして残すことが出来ます。何かへの指摘はチャットよりこちらのほうがわかりやすいこともあるかもしれません。
コメントも一覧で確認可能です。
画面共有
あるボード内で最大一人が画面共有権を持ち、画面共有権を持った人物の作業画面をその他の人は見ることが出来ます。画面共有権を持っている人が話している音声も聞けます。他人に何かを説明するときに画面共有して見てもらうといいかもしれません。
アクティビティ
ボードに対する変更はアクティビティとして確認できます。「誰が編集したんだ?」と思った場合もここで確認可能です。
まとめ
思いついたものを説明がしやすい順に書きなぐったものになってしまいましたがいかがでしたでしょうか。ここで紹介しきれていない機能ももちろん多くありますのでぜひ試してみてください。